HOSUプロジェクトの目玉となるのが、長寿の象徴であり、「日本の祝い魚」のひとつでもある伊勢えびの干物です。伊勢えびの干物は、鳥羽の離島から生まれました。地域ごとの特色や資源の掘り起こしをおこなってきた中で、伊勢えびの干物づくりを体験するメニューが菅島から発案されました。
平成24年度には島遺産登録発表会をおこない、伊勢えびの干物がさらに注目を集めました。鳥羽特有の干す文化を、特産の高級食材にも応用した「伊勢えびの干物」。秋には伊勢えび千匹を並べて干し、「伊勢えび千匹干し」として見て楽しめる、食べて楽しめる、鳥羽ならではの贅沢な風景をつくります。
新鮮なイカをシンプルに塩で味付けし、数時間で干しあげます。旨味はぐっと凝縮され、身はスルメとは違いやわらかいのが特徴です。
見た目の怖さと裏腹に、天ぷらやお寿司でも大人気のアナゴはもちろん干してもおいしい!軽く炙って召し上がれ。
堤防に一本まるごと並べられる大根。潮風と太陽に乾かされておいしい丸干し大根ができあがります。
石鏡や安楽島などでよく見られるヒジキ干し。まるで黒いじゅうたんのよう。
これもHOSU風景のひとつ。まるで芸術作品かのように、魚網がキレイに並べられている。このアートな並べ方が、干すのに適しているんでしょうね。
干物待ち(^^)
まるで洗濯物のように、干される菅島のアジ。鳥羽の離島の中でもとりわけ西風が強い菅島ならでは光景。
人の背丈ほども育ったワカメ。ワカメ干しは鳥羽周辺で2月頃に見られるおなじみの風景。
海の幸だけでなく、イモも干します。素朴な味の「きんこ」は地元っ子のおやつに。
答志島にて。網に並べられた大漁で大量のコウナゴ。
網戸に並べられたり、海をバックに干されたり。干す道具も、干す場所もいろいろ。
漁師さんが獲ってきたちりめんを鮮度を落とさないように手早く加工する様子は圧巻!太陽の恵みをいっぱい浴びた美味しいちりめんじゃこ。あったかいご飯にのせて食べたい・・・
12月、神島ではお正月の鏡餅の飾りに使うため、カサゴを干します。 漁師さんが神様にお供えする魚(=掛魚:カケイヨ)であり、魔除けの意味合いもあるそう。
お日様を浴びて潮風に揺れる蛸(たこ)は愛嬌たっぷり。蛸漁が盛んな鳥羽では刺身や郷土料理の「蛸飯」として食膳に登場する。「干蛸(ひだこ)」は主に漁師さんの自家用。